彦根城/彦根城博物館 彦根城/彦根城博物館
彦根城 正面
「彦根城」は、江戸時代初頭にあたる1604年(慶長9年)、琵琶湖を臨む「彦根山」(現在の滋賀県彦根市金亀町)に、井伊氏(いいし)の領国支配の拠点として築城が開始された平山城(ひらやまじろ:平野の中にある山や丘陵に築かれた城)です。
彦根山は、「金亀山」(こんきやま)の別名を持つことから、「金亀城」とも呼ばれます。3層3階の天守(天守閣のこと)と、天守に付随した「附櫓」(つけやぐら)、「多聞櫓」(たもんやぐら)は国宝に指定。天守が国宝指定を受けた5城のうちのひとつとして、築城以来の歴史ある姿を見せてくれています。
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彦根城/彦根城博物館の歴史

滋賀県彦根市にある「彦根城/彦根城博物館」の歴史について、ご紹介します。

彦根城のあゆみ

徳川家康」の重臣であった「井伊直政」(いいなおまさ)は、1600年(慶長5年)の「関ヶ原の戦い」ののち、その軍功によって近江国(現在の滋賀県)北東部に18万石にて封ぜられ、西軍指揮官「石田三成」の居城であった「佐和山城」(さわやまじょう)へ入城しました。

しかし、佐和山城が中世的な古い縄張(なわばり:城の設計)であったことに加え、井伊直政が近世的な広大な城下町の建設を望んだことで、新たな城を築く計画が持ち上がりました。

1602年(慶長7年)、関ヶ原で負った傷が原因で井伊直政が没すると、嫡子の「井伊直継」(いいなおつぐ)が築城計画を承継。琵琶湖に面した彦根山に築城を開始します。この築城は、幕府の3人の奉行や尾張藩(現在の愛知県西部)、越前藩(現在の福井県)といった7ヵ国、12大名が協力する「天下普請」(てんかぶしん)で行なわれました。

1606年(慶長11年)、天守と本丸御殿が完成。井伊直継は鐘の丸の御殿から本丸御殿に入ります。大坂冬の陣・夏の陣での中断を経て、1616年(元和2年)、彦根藩のみが携わる工事が始められ、御殿も建造されました。

1622年(元和8年)には、城下町を含む工事が概ね終わって、彦根城が完成。その後、井伊家は1度の転封(てんぽう:領地を移すこと)もなく、1633年(寛永10年)には、徳川幕府下の譜代大名としては最も高い30万石まで加増されました。

明治時代に入ると、彦根城は廃城の危機に見舞われます。政府の廃城令により、各地の城が破却または売却されるなか、彦根城の天守も700円で落札され、解体されるのを待つばかりでした。ところが、1878年(明治11年)、明治天皇が巡行(じゅんこう:天皇が外出すること)で彦根を通った際、城を残すよう命じたため破却を免れたと伝えられています。

1996年(平成8年)に6万枚にも及ぶ天守の屋根瓦の葺き替えや、白壁の塗り替えなど、築城以来5回目となる大改修を経て、彦根城は創建当時を思わせる美しい姿を現代によみがえらせました。

彦根城の文化財

天守・附櫓(つけやぐら)・多聞櫓(たもんやぐら)
天守の石垣は、加工が少ない打込ハギの乱積みと呼ばれる積み方で、石材の重心が内部の下へ向くよう作られているため、一見粗雑ではありますが強固な作りです。この上に立つ3重の天守は、美しい屋根の曲線や、花びら形の「花頭窓」(かとうまど)が特色となっています。

天守と、それに付随するように配置された附櫓(つけやぐら)、多聞櫓(たもんやぐら)は、1952年(昭和27年)、国宝に指定されました。

天秤櫓(てんびんやぐら)
「廊下橋」(ろうかばし)に向かって開く門を中心に、左右に2階建ての櫓が設けられており、ほぼ対称に見えることから「天秤櫓」(てんびんやぐら)と呼ばれています。「長浜城」の大手門を移築したとも伝えられる櫓で、国指定の重要文化財です。
太鼓門櫓(たいこもんやぐら)
本丸の出入り口を固める堅牢な櫓門で、城内合図の太鼓を置いたことから、この名が付いたと言われています。

解体修理に伴う調査により、釘跡が残っていることが判明。廃城の城門を移築したとの説が有力となりました。国指定の重要文化財です。

二の丸佐和口多聞櫓(にのまるさわぐちたもんやぐら)
直角に2度折れて入る「枡形虎口」(ますがたこぐち)である佐和口は、表門に通じる入口として彦根城の重要な城門のひとつであり、佐和口多聞櫓はその入口を守る防御の要でした。

正面から見て佐和口の右側は、1960年(昭和35年)に開国100年を記念して復元されたコンクリート造りの建物で、「開国記念館」となっています。佐和口の左側に位置する多聞櫓は、国指定の重要文化財です。

西の丸三重櫓(にしのまるさんじゅうやぐら)
本丸に隣接する西の丸の西北にあり、東側と北側にくの字を描くように「続櫓」(つづきやぐら)を付設しています。西の「出曲輪」(でくるわ:城の外郭に張り出した土石の囲い)との間に設けられた「堀切」(ほりきり:尾根を削って作った空堀)に面しており、三重櫓から登城道が見下ろせることから、高い防御力を発揮しました。国指定の重要文化財です。
表御殿(おもてごてん)
明治初期に取り壊された建物を、1987年(昭和62年)に彦根市の市制施行50周年を記念して復元。現在、「彦根城博物館」として、彦根藩主を勤めた井伊家伝来の日本刀や、美術工芸品、古文書などが所蔵されています。

彦根城/彦根城博物館写真一覧

彦根城外観
滋賀県彦根市に彦根城があります。
天守からは、琵琶湖を臨むことができます。
天守からは、琵琶湖を臨むことができます…
施設内にある西の丸三重櫓です。
施設内にある西の丸三重櫓です。
彦根城橋
天秤櫓の手前にある橋を渡って入城できま…
彦根城お堀
大きな堀に囲まれたお城です。
彦根城案内看板
入口横に彦根城の案内看板があります。
彦根城(彦根城博物館)
彦根城敷地内には、彦根城博物館がありま…
彦根城博物館には、日本刀や美術工芸品などが展示されています。
彦根城博物館には、日本刀や美術工芸品な…
滋賀県彦根市に彦根城があります。
天守からは、琵琶湖を臨むことができます。
施設内にある西の丸三重櫓です。
天秤櫓の手前にある橋を渡って入城できます…
大きな堀に囲まれたお城です。
入口横に彦根城の案内看板があります。
彦根城敷地内には、彦根城博物館があります…
彦根城博物館には、日本刀や美術工芸品など…

彦根城/彦根城博物館のアクセス

彦根城/彦根城博物館
彦根城/彦根城博物館
彦根城/彦根城博物館
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彦根城/彦根城博物館の施設情報

彦根城/彦根城博物館の施設情報です。「この施設の詳細を見る」ボタンからより詳しい投稿情報をご確認いただけます。

所在地 〒522-0061
滋賀県彦根市金亀町1-1
電話番号 0749-22-2742
交通アクセス 「彦根駅」下車 徒歩14分

交通アクセス情報を見る

営業時間 8時30分~17時
休館日 無休
駐車場 有り
入場料 一般 800円(720円/640円/560円)
小・中学生 200円(180円/160円/140円)
※()内は30名/100名/300名以上の団体料金です。
公式サイト https://www.hikoneshi.com/jp/castle/

「彦根城/彦根城博物館」
施設情報サイトのご紹介

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こちらのページでは、滋賀県彦根市にある「彦根城/彦根城博物館」についてご紹介しています。
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写真や動画で観る刀剣も素敵ですが、実際に観る刀剣の美しさや魅力は、写真や動画の物とは格段に違うことでしょう。ぜひ実際に足を運んで実物をご覧になってみてくださいね。
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