帽子(ぼうし)
帽子(ぼうし)
「[帽子が]焼き深めにして、突き上げ、先を尖らせて長く返り掃きかける」([ぼうしが]やきふかめにして、つきあげ、さきをとがらせてながくかえりはきかける)とは、鋒/切先の刃文の形態・働きの一表現。
①帽子全体が幅広く(=[焼き深め])、②刃先に沿ったカーブが、ゆったりとした感じではなくやや直線的に力強く最先端に向かい(=[突き上げ])、③あたかも刃文自体に鋒/切先を形成するかのような形で棟側に反転し、長目の航跡を残しながら棟に抜ける(=[先を尖らせて長く返り])形となっており、加えて、④細かな沸筋(にえすじ)が最先端に向けて入ったため、刃文の上から筆・刷毛で一掃きしたように観える(=「掃きかけ])様。