千葉県夷隅郡(いすみぐん)大多喜町にある「大多喜城」(おおたきじょう)は、徳川四天王のひとり、「本多忠勝」の居城であったことで知られています。現在の建物は、1975年(昭和50年)に城郭様式で建築された物で、正式名称は「千葉県立中央博物館大多喜城分館」です。
当館は本丸跡に建てられた天守閣造りの歴史博物館で、収蔵資料には、千葉県指定有形文化財「紙本著色本多忠勝像」(しほんちゃくしょくほんだただかつぞう[良玄寺蔵])や、大多喜藩主松平氏が身に着けていた甲冑(鎧兜)、日本刀、国の重要文化財に指定されている「大薙刀」などを収蔵・展示。
1~4階の展示室では貴重な歴史的資料の展示をはじめ、映像資料として日本刀の制作過程が上映されている他、体験コーナーでは、複製品の陣羽織や兜の試着、さらに模擬天守閣からは大多喜城下町を一望することができるなど、見て触れて体験できる博物館となっています。