奈良県奈良市にある「春日大社」の異名は「平安の正倉院」と言います。正倉院は、聖武天皇の遺品を納めた「校倉造」(あぜくらづくり)の高床式倉庫で、奈良時代の多数の宝物を収蔵。
春日大社は、平安時代に、朝廷や貴族から奉納された刀剣・甲冑(鎧兜)などの文化財が多数あり、神社としては国内最大数の国宝を所有しているので「平安の正倉院」と、呼ばれています。なかでも国宝「金地螺鈿毛抜形太刀」(きんじらでんけぬきがたたち)は、神様への最も格式高い奉納品であり、当時における最高の工芸技術が詰まっている1振です。