「刀剣博物館」は刀剣・日本刀を保存・公開し、「日本刀文化」の普及を目的として1968年(昭和43年)に「日本美術刀剣保存協会」の付属施設として開館。2017年(平成29年)3月31日に代々木にあった旧博物館を閉館し、2018年(平成30年)1月19日から両国で新たに開館して、展示が再開されました。刀剣・日本刀は、単なる武器ではなく、権威の象徴や美術品としての側面も有しています。そのような日本刀文化を広く発信していく役割を担っている博物館です。
「公益財団法人 日本美術刀剣保存協会」主催の「2019年現代刀職展 作刀の部・刀身彫の部・彫金の部(旧新作名刀展)」が開催されました。各部門につき1人1点出品することが可能で、審査の上で入選者を決定。作刀をはじめとする技術の優秀さを広く認識してもらい、刀剣への関心を高めるための展示会です。
2019年 現代刀職展(作刀・刀身彫・彫金の部)無鑑査・入賞・入選者発表と開催概要、施設情報を掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
鑑定区分 | 銘称 | 長さ | 氏名 |
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無鑑査 | 刀 銘 小鍛冶義人作 平成三十一年二月七十六才 | 73.2糎 | 吉原 義人 |
刀 銘 大和国住月山貞利彫同作(花押)翔英美天命 平成三十年六月十日 |
71.4糎 | 月山 清 | |
脇指 銘 清房作 戊戌歳八月日 | 37.8糎 | 山口 武 | |
太刀 銘 道 河内守國助國平製之 平成三十一年三月聖代結ふ | 74.8糎 | 河内 道雄 | |
刀 銘 東都住人大野義光作之 平成三十一年春 | 70.2糎 | 吉川 三男 | |
小太刀 銘 法廣 平成卅一年弥生 | 55.2糎 | 宮入 法廣 | |
太刀 銘 次泰 平成三十年春吉日 | 76.0糎 | 松田 周二 | |
刀 銘 美濃國住兼國作 平成三十一年春吉日 | 74.8糎 | 尾川 光敏 | |
太刀 銘 日州國正作 平成三十一年春 應村田正樹需 | 78.6糎 | 松葉 一路 | |
太刀 銘 善博 平成三十一年春吉日 | 63.0糎 | 久保 善博 |
表彰名 | 銘称 | 長さ | 氏名 |
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高松宮記念賞 | 太刀 銘 正忠作 平成三十一年二月日 | 78.6糎 | 北川 哲士 |
薫山賞 | 太刀 銘 播磨国住髙見國一作之 平成三十一年聖代結 | 72.5糎 | 高見 一良 |
寒山賞 | 太刀 銘 三池住國天作之 平成三十一年一月吉日 | 79.1糎 | 小宮 治氣 |
公益財団法人日本美術刀剣保存協会会長賞 | 太刀 銘 慎平作 平成三十一年二月日 | 74.5糎 | 加藤 政也 |
太刀 銘 上州住恒厳作 平成三十一年二月日 | 77.0糎 | 髙橋 祐哉 | |
努力賞 | 太刀 銘 三池住四郎國光作 平成三十一年一月吉日 | 78.9糎 | 小宮 早陽光 |
刀 銘 二十五代藤原兼房作 平成三十一年春偲清麿 | 71.3糎 | 加藤 賀津雄 | |
太刀 銘 清廣 平成三十一年二月日 | 75.6糎 | 森國 利文 | |
太刀 銘 神野山人金田七郎國真製之 桜月平成三十一年聖代結 | 76.8糎 | 金田 達吉 | |
太刀 銘 正也作 平成三十一年春 | 77.5糎 | 𠮷田 政也 | |
刀 銘 大和住月山貞伸造(花押) 平成三十一年季春 | 72.7糎 | 月山 一郎 | |
小太刀 銘 浩 平成卅一年二月日 | 54.0糎 | 山下 浩郎 | |
太刀 銘 佐基平 平成己亥年春吉祥 | 72.0糎 | 新保 基治 | |
太刀 銘 備前國住正法作 平成三十一年二月日 | 75.0糎 | 曽根 寛 | |
刀 銘 亀戸住朋幸 平成結ノ年三月 | 71.5糎 | 宮城 朋幸 | |
太刀 銘 肥後國八代住兼光作 平成三十一年初春 | 79.3糎 | 木村 光宏 | |
刀 銘 信濃住清直作之 平成三十一年己亥春 | 71.1糎 | 松川 隆 | |
入 選 | 脇指 銘 為梶田功備州広康作 平成三十年八月日 彫宗風 | 54.8糎 | 安藤 祐介 |
太刀 銘 知輝 | 76.4糎 | 黒本 知輝 | |
太刀 銘 日本製鋼所瑞泉鍛刀所創立百周年記念 平成三十年十一月吉日室蘭住胤成作 |
75.6糎 | 佐々木 直彦 | |
刀 銘 義仁作 | 76.1糎 | 羽岡 慎仁 | |
脇指 銘 大和西大寺住寿恵 平成三十年秋桜頃 | 56.5糎 | 藤村 惠當 | |
刀 銘 宮城典真作 平成三十一年二月日 | 71.2糎 | 宮城 正年 |
表彰名 | 銘称 | 長さ | 氏名 |
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優秀賞 | 短刀 銘 備州広康作 平成三十一年春 | 25.2糎 | 安藤 祐介 |
努力賞 | 短刀 銘 貞豊 | 26.9糎 | 田中 諭 |
短刀 銘 信濃住清直作之 守護 平成三十年戊戌夏 | 26.1糎 | 松川 隆 | |
短刀 銘 慎平作 平成三十一年二月吉日 祝古稀願友志良賀 | 30.0糎 | 加藤 政也 | |
短刀 銘 弘宗 平成三十一年一月吉日 | 24.0糎 | 髙羽 弘宗 | |
短刀 銘 佐基平 平成亥年春吉祥 | 28.6糎 | 新保 基治 | |
短刀 銘 甲斐國重光作 平成三十年秋 | 24.75糎 | 伊藤 重光 | |
短刀 銘 花結和宗 平成三十年夏吉日 | 25.4糎 | 岡本 克博 | |
入 選 | 短刀 銘 将成作 平成三十年秋吉日 | 18.1糎 | 工藤 芳洋 |
短刀 銘 安光 平成三十年九月十四日 | 22.7糎 | 小宮 安氣光 | |
短刀 銘 照人 平成三十一年春 | 26.6糎 | 古山 直樹 | |
短刀 銘 備前國住長船助光 平成三十年秋 東野圭吾所持 | 24.5糎 | 森 光秀 | |
短刀 銘 惟平作 平成三十一年 | 29.8糎 | 渡辺 徹 |
表彰名 | 銘称 | 氏名 |
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薫山賞 | 脇指 表 樋内真倶利迦羅 裏 樋内這龍 銘 鏨物柳匠堂重恒 | 片山 恒 |
寒山賞 | 脇指 表 見返り夫婦龍 裏 梵字・護摩箸・蓮台 銘 重光彫之 | 柏木 幸治 |
努力賞 | 短刀 表 聖観音像 裏 福寿海無量 銘 万里彫之 | 入江 万里 |
脇指 表 見返龍 裏 腰に二本樋 銘 宗寿之 | 柳村 将之 |
表彰名 | 銘称 | 氏名 |
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無鑑査 | 武鑑透大小鐔 大小銘 俊行 平成廿八年 | 玉岡 俊行 |
吉野川透鐔 銘 筑前 雅臣作 平成己亥 鍛兼嗣 | 長嶺 雅臣 | |
薫山賞 | 南無龍鳳観世音菩薩文字透鐔 銘 平成己亥年春 義之作 | 川島 義之 |
優秀賞 | 八ツ橋透鐔 銘 駿州清水住 裕毅作 | 福與 裕毅 |
努力賞 | 秋夜図鐔 銘 己亥元年 栁川清次作(花押) 学古作 | 栁川 清次 |
雨蝶図七宝鐔 銘 恒颯 平成卅一年 花月 | 伊藤 桂子 | |
和歌透鐔 銘 東方斎 雅見(花押) | 大川 千光 | |
日輪桜下酒宴図鐔 銘 石舟作 | 山口 石根 | |
入 選 | 武蔵野透鐔 銘 平成三十年夏 愁水 | 岡村 明日香 |
月に来雁図鐔 銘 戊戌霜月 秀人(花押) | 恩田 秀人 | |
雀粟穂図鐔 銘 平成三一年 阪井淳政 | 阪井 淳 | |
木目金鐔 銘 正樹 | 髙橋 正樹 | |
不動と童子透鐔 銘 平成三十年 守夫 | 武田 守夫 | |
桜花蝶透鐔 銘 太左永久作 古刀匠写 小倉住 戊戌卅年秋 | 太佐 誠治 | |
五輪透鐔 銘 平成三十年 慈重(花押) | ブローデリック・ジェフ |
主 催 | 公益財団法人 日本美術刀剣保存協会 |
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目 的 | 作刀、彫金、及び刀身彫等の現代作家の技術の向上を図ると共に、多くの方に現代技術の優秀さを認識してもらうことにより、刀剣への関心を高めることを目的として、昭和30年より開催され、審査が行なわれています。 審査の上で入選者を決定し、中でも優れた物については審査会が開催され、高松宮記念賞、及び正宗賞をはじめとした、特賞・優秀賞・努力賞が授与・表彰されます。 |
出品受け付け期間 | 平成31年4月1日(月)~平成31年4月3日(水) |
出品資格 | 本協会会員でない方も出品できます。 各部門とも、伝統的技術・材料によって制作されていない物は、審査の対象外です。 原則、日刀保たたらの玉鋼を使用しなければなりません。 |
出品方法 | 下記の書類と出品物件を協会に提出する必要があります。
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出品部門 | 作刀の部、彫金の部、刀身彫の部の3部門で、各部門につき1人1点出品できます。 ただし、作刀の部は「太刀・刀・脇指・薙刀・槍」と「短刀・剣」の両方に出品することが可能です。 出品作品は、平成30年4月以降、平成31年3月31日までに制作された物に限ります。 この期間以外の物は、出品できません。 |
審査会 | 4月中旬の予定 |
審査員 | 詳細は、協会のホームページにて発表されます。 |
審査結果 | 審査結果は、出品者に直接通知されます。 |
各賞・賞金 | 高松宮記念賞、特賞(賞金/副賞)、優秀賞(賞金)、努力賞(賞金)、新人賞(賞金)、正宗賞(賞金/副賞) |
表彰式 | 7月5日(金)刀剣博物館 講堂 |
展 示 | |
作品集 | 「現代刀職展」の展示図録として、入賞以上の作品が掲載される予定です。 |
注意事項 |
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刀剣博物館(東京都)の歴史や収蔵作品、交通アクセスや施設情報は、「刀剣展示 博物館の日本刀」で詳しくご覧いただけます。
「刀剣博物館」は刀剣・日本刀を保存・公開し、「日本刀文化」の普及を目的として1968年(昭和43年)に「日本美術刀剣保存協会」の付属施設として開館。2017年(平成29年)3月31日に代々木にあった旧博物館を閉館し、2018年(平成30年)1月19日から両国で新たに開館して、展示が再開されました。刀剣・日本刀は、単なる武器ではなく、権威の象徴や美術品としての側面も有しています。そのような日本刀文化を広く発信していく役割を担っている博物館です。
所在地 | 〒130-0015 東京都墨田区横網1-12-9 |
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電話番号 | 03-6284-1000 |
交通アクセス | 「両国駅」下車 徒歩4分 |
営業時間 | 9時30分 ~17時(入館は16時30分まで) |
休館日 | 月曜日 毎週月曜日※祝日の場合開館、翌火曜日休館、展示替期間、年末年始 |
駐車場 | 有り |
入場料 | 大人 1,000円(700円) 会員 700円 学生(高校・大学・専門学校)500円 中学生以下無料 ※()内は20名以上の団体料金です。 |
公式サイト | https://www.touken.or.jp/museum/ |
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