戦の最前線で戦った足軽(あしがる)の具足は多く作られたため、その希少価値が低いにもかかわらず、実際に戦で着用された物がほとんどであることから、保存状態の良い物は少数しか現存していません。
そのような状況の中で、本具足は状態が良いだけでなく、脚絆(きゃはん)と具足下着が付属しているため歴史的資料として貴重。
合標(あいじるし)もしくは家紋は「古」、または「固」の三ツ割文字と推測され、具足の前身頃(まえみごろ)のみに描かれることから江戸中期以降の物と思われます。
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