• 特別貴重資料
  • 江戸時代 中期

てつくろうるしぬりきりつけいよざねこんいとすがけおどしにまいどうぐそく

鉄黒漆塗切付伊予札紺糸素懸威二枚胴具足/ホームメイト

鉄黒漆塗切付伊予札紺糸素懸威二枚胴具足

甲冑(鎧兜)は鹿角形脇立が人目を惹く、実戦的で纏まりの良い当世具足です。

(かぶと)は、鹿角を立体的に象った黒漆塗脇立(くろうるしぬりわきたて)が特徴的な、鉄黒漆塗十八枚張突盔形兜(てつくろうるしぬりじゅうはちまいばりとっぱいなりかぶと)。脇立(わきたて)とは、兜鉢の左右両脇に取り付けられた立物(たてもの)です。また、天辺が尖った兜を、「とっぱいなり」(突配形/突盔形)と呼びます。

(しころ)は、鉄黒漆塗りの板物五段紺糸素掛威(いたものごだんこんいとすがけおどし)。板札(いたざね)を用いて仕立てられた甲冑(鎧兜)を「板物」(いたもの)と呼びます。「素懸威」(すがけおどし)は、小札(こざね)を1枚ずつ細かく結び合わせず間隔を置いて、2本の縅糸を並べて縅していく(結び合わせる)連結手法です。はげしく怒った形相をした鉄黒漆塗りの烈勢面頬(れっせいめんぽお)は、鼻のある面頬である「目の下頬」(めのしたぼお)の一種で、顎下に錣と同形式4段の(たれ)が付いています。

は、金具廻を雁木篠黒漆塗(がんぎしのくろうるしぬり)とした鉄黒漆塗りの伊予札二枚胴具足(いよざねにまいどうぐそく)。板の端が重なるように階段状に並べて連結した篠(しの:細長い平板状の部品)を「雁木篠」(がんぎしの)と呼びます。草摺(くさずり)は帯状一文字の伊予札を素掛に威した、黒漆塗りの一文字伊予札五段七間(いちもんじいよざねごだんしちけん)。袖は鉄黒漆塗りの伊予札を六段にした構成です。

さらに、実用的な鉄黒漆塗りの篠籠手(しのごて)、黒漆塗りのカルタ佩楯(かるたはいだて)、鉄黒漆塗りの篠臑当(しのすねあて)の三具が揃っています。

甲冑詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
特別貴重資料
推定制作時代 推定制作
時代
江戸時代 中期
甲冑種別 甲冑種別
当世具足
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔東建コーポレーション〕
展示施設 展示施設
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こちらでは、「鉄黒漆塗切付伊予札紺糸素懸威二枚胴具足」についてご紹介。
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