輸入古式西洋銃
うぃんちぇすたー えむいちはちろくろく いえろーぼーいかーびん
せかんどもでる
ウィンチェスター M1866 イエローボーイカービン
2nd Model (壬申二八二三 武庫司)/ホームメイト
本鉄砲は、アメリカのウィンチェスター社が開発した、19世紀のアメリカ西部開拓時代における代表的な銃です。1866年から1898年まで生産されており、本品はシリアルナンバーから1868年製の初期生産品であることが分かります。銃機関部は真鍮製で、その色からイエローボーイの愛称で呼ばれました。
本鉄砲は、銃機関部の下方に付いたレバーを下に引いて戻すと、空になった薬莢を排出し、次の銃弾が装填されます。この仕組みはレバー・アクションと呼ばれ、それまでのライフル銃が、発砲するたびに銃弾を込めていたのに比べて画期的な進化でした。このため、レバー・アクションはウィンチェスター社の代名詞になっているほどです。
また、同社が1894年に発売したレバー・アクション式の猟銃「M94」は、連射が容易で威力が高いことからハンターに支持され、日本でもM94の口径を散弾銃用の「410番」と呼ばれるサイズ、0.410インチに改造した銃が広く利用されました。
本品の機関部上面には「壬申二八二三 武庫司」の刻印があります。武庫司は、明治政府が設けた軍事事務を担当する機関です。明治政府は1872年(明治5年)、民間の銃の所有者に登録を義務付けた際、東京と大阪の所有者は武庫司に届け出るよう定めました。このことから、本品は1872年(明治5年)に東京または大阪にあったと考えられ、登録証が東京で登録されたと確認できるため、東京にあった可能性が高い品です。