火縄式銃砲

きたえそうまきばり あしゅういのうえみちまささく ほそづつ・あわづつ 鍛惣巻張 阿州井上道正作 細筒・阿波筒/ホームメイト

鍛惣巻張 阿州井上道正作 細筒・阿波筒

阿波国(現在の徳島県)は、四国で最大規模を誇る鉄砲の生産地でした。阿波筒のほとんどは軍事用として制作され、細筒も長筒も口径は同じだったのです。口径を統一することで、どの鉄砲でも同じ大きさの弾丸を使うことができたため、効率的に弾丸の補給を図ることができました。これは徳島藩の戦略であったと考えられています。

本阿波筒の銘は、「阿州井上道正作」(あしゅういのうえみちまささく)。銃身は八角銃身(八角形をした角筒)で、銃口部の柑子(こうじ:銃口外側のふくらみ)も八角です。銃床(じゅうしょう:銃身を支える部分)は角張って大きく、うっすらと虎杢(とらもく:虎のような縞模様の杢目)も見えています。目釘穴(めくぎあな)には6つの突起を持つ六稜星(ろくりょうせい)形の座金(ざがね)を使用。阿波筒の特徴が良く表れています。

カルカ(装填用の棒)付きで、尾栓(びせん:筒部分の末端を密閉するためのボルト)の取り外しも可能。外カラクリの作動にも問題なく、保存状態は非常に良好です。

鍛惣巻張
阿州井上道正作 細筒・阿波筒の写真

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美術品の詳細情報

種 別 火縄式銃砲 全長(cm) 135
銃身長(cm) 105.6 口径(cm) 1.2
代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕

刀剣に秘められた幾多の魅力を皆様にお届けするサイト、刀剣の専門サイト・バーチャル刀剣博物館「刀剣ワールド」のコンテンツ「火縄銃・短銃・大筒・和製西洋式銃・輸入古式西洋銃写真」の「鍛惣巻張 阿州井上道正作 細筒・阿波筒」のページです。
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他にも、貴重な火縄銃を様々な角度からじっくり観ることができる写真も多数掲載。刀剣・日本刀と同様に、戦闘における武器である火縄銃が持つ美術工芸品としての魅力に触れてみてください。
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