幟
未査定
くろしろだんだん しろきふじともえもんのぼり 黒白段々 白キ藤巴紋幟/ホームメイト
本旗の素材は白い絹。三幅(みの)の大きな旗で、戦場の陣場に差し立てた幟です。
黒と白の段々に染め分けされており、全面に施されているのは、補強のための細かい格子縫い。
周囲に返し縫いを施し、片側の縁には18個の「乳」(ち:旗に取り付ける輪状の布や革のこと)を付け、上端部には7個の乳が付けてあります。
上部に大きく描かれているのは、「藤巴紋」。藤巴紋は、「藤紋」を巴状に描いた家紋で、藤紋は苗字に「藤」が付く家の家紋に用いられることが多いです。
藤は、藤原氏にゆかりのある植物として知られていますが、藤原氏で家紋に藤紋を用いたのはわずか7家でした。なお、武家では大名や幕臣を合わせると171家が家紋として使用しています。
藤巴紋は、筑前国(現在の福岡県北西部)福岡藩の「黒田家」が用いた家紋として有名です。
黒田家の家伝によると、「黒田官兵衛」の通称で知られる「黒田孝高」が、謀反を起こした「荒木村重」によって有岡城に幽閉されたときに、小窓から藤の蔓が見えたことから、家紋に藤を使用するようになったと記されています。