• 重要文化財
  • 南北朝時代

むらさきいとかたしろもえぎおどしおおよろい

紫糸肩白萌黄威大鎧 /ホームメイト

紫糸肩白萌黄威大鎧

青森県八戸市にある「櫛引八幡宮」(くしひきはちまんぐう)は、鎌倉時代に南部氏により創建、保護され、武具を含め多くの品々が奉納されました。本甲冑(鎧兜)もそのひとつで、南部氏の祖である「南部光行」(なんぶみつゆき)の父「加賀美遠光」(かがみとおみつ)の所用と伝わります。実際は南北朝時代の制作とされ、重要文化財に指定されます。

本甲冑(鎧兜)は「大鎧」(おおよろい)の形式ですが、の部分は裾をすぼめています。大鎧は本来、馬上にて弓矢を持って戦う騎射戦(きしゃせん)を念頭に置いた形でしたが、鎌倉時代後期から南北朝時代にかけて、打物による徒歩戦闘が増加したことで変化が発生。

胴の重量を肩だけに負わせず、腰にも分担させて動きやすくするため、裾すぼまりの形に移ったのです。「」(かぶと)の(しころ)も大きく開いた笠ジコロで、これも接近戦での打物による攻撃への対策とされます。

本大鎧は櫛引八幡宮が所蔵する国宝の「赤糸威大鎧」と「白糸褄取威大鎧」よりも大ぶりで豪壮な1領。長い年月を経て部品の一部を失ってはいますが、全体の形状は現在もよく保たれ、南北朝時代の激しい戦いを彷彿させます。

甲冑詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
重要文化財
時代 時代
南北朝時代
所蔵 所蔵
櫛引八幡宮
伝来 伝来
加賀美遠光

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こちらは、国宝・重要文化財・重要文化資料の甲冑「紫糸肩白萌黄威大鎧」のページ。「紫糸肩白萌黄威大鎧」のイラストと解説文を掲載しています。
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