• 重要文化財
  • 安土桃山時代

なんばんどうぐそく

南蛮胴具足/日光東照宮 /ホームメイト

南蛮胴具足/日光東照宮

栃木県日光市の「日光東照宮」(にっこうとうしょうぐう)は、江戸幕府初代将軍の「徳川家康」(とくがわいえやす)を祀る「東照宮」の総本宮として非常に有名です。徳川家康ゆかりの品々が社宝として大切に受け継がれており、本甲冑(鎧兜)もそのひとつとしてよく知られています。

「南蛮」の言葉通り、本甲冑(鎧兜)の「兜鉢」(かぶとばち)と「」(どう)は日本製ではなく、当時のヨーロッパで作られた物。兜鉢と胴のどちらも幅広い鉄板を打ち出して形作った物で、正面中央には(しのぎ)を立てることで敵の攻撃をそらすように設計されます。

日本へ渡ったヨーロッパ製の甲冑(鎧兜)の多くは、貿易船の船員が海戦のために用意した物で、身軽に動く必要からと胴の2つしか装備しない形式が主流。こうした甲冑(鎧兜)を「当世具足」(とうせいぐそく)として使うため、日本甲冑独特の「」(しころ)や「草摺」(くさずり)、「小具足」(こぐそく)を追加し、日本での合戦にも通用する工夫がなされているのです。

徳川家康は南蛮胴具足を大変好んだと見え、本具足の他にも、紀州東照宮所蔵品(重要文化財)をはじめ、家臣の「榊原康政」(さかきばらやすまさ)、「渡辺守綱」(わたなべもりつな)、「皆川広照」(みながわひろてる)へ与えた物が確認されます。

甲冑詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
重要文化財
時代 時代
安土桃山時代
所蔵 所蔵
日光東照宮
伝来 伝来
徳川家康

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