• 重要刀剣
  • 南北朝時代 中期

かたな むめい でんよしかげ

刀 無銘 伝義景 /ホームメイト

刀 無銘 伝義景

「刀 無銘 伝義景」を作刀した「義景」(よしかげ)は、古くは長船派(おさふねは)の名工「長義」(ちょうぎ)あるいは初代「兼光」(かねみつ)の門人であったとされてきました。しかし近年では同じ長船派の「近景」(ちかかげ)の門人であったとの見解もあり、その出自については、定かにはなっていません。

本刀は鎬造り(しのぎづくり)で庵棟(いおりむね)、中鋒/中切先(ちゅうきっさき)。彫物は表裏ともに樋先のやや下がった棒樋(ぼうひ)を搔通しており、(なかご)は大磨上となっています。板目肌(いためはだ)に地沸(じにえ)つき、地景(ちけい)がかすかに入った鍛えです。

表の刃文湾れ調(のたれちょう)に丁子(ちょうじ)・互の目(ぐのめ)交じり、裏は丁子に尖り刃(とがりば)を交え、(よう)が入り、小がつきます。帽子(ぼうし)は乱込(みだれこみ)、先は小丸、掃掛け(はきかけ)です。

大磨上無銘ですが、身幅が広く反りは浅く、中鋒/切先が伸びて棒樋は樋先がやや下がるなど南北朝時代の造込みが見られ、同時代の義景の特色をよく示した傑出の1振であると言えます。昭和43年7月6日、重要刀剣に指定されました。

名家・著名人の日本刀 名家・著名人の日本刀
名家・著名人と「刀 無銘 伝義景」の関係についてご紹介します。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
重要刀剣
時代 時代
南北朝時代 中期
(古刀)
刀剣種別 刀剣種別
打刀
刀工 刀工
義景
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
備前伝
(備前国/岡山県)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
70.6
反り 反り
(cm)
1.8

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「刀 無銘 伝義景」は南北朝時代 中期に制作された刀剣・日本刀です。武器としてだけではなく、美術品としても人気の高い刀剣・日本刀。表示された詳細情報を通じて詳しくなったあとは、実際に観てみるのも良いかもしれません。
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