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なぎなた めい ひぜんこくじゅうおうみだいじょうふじわらただひろ

薙刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広 /ホームメイト

薙刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広

「薙刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広」は、「鍋島茂紀」(なべしましげのり)の愛刀と伝えられています。

鍋島茂紀は、肥前国(ひぜんこく:現在の長崎県佐賀県)の佐賀藩自治領武雄領主。本薙刀は、1637年(寛永14年)「島原の乱」を父「茂和」(しげかず)が鎮圧し、薙刀の活躍と切れ味の凄まじさを聞いて、「藤原忠広」(ふじわらただひろ)に命じて作らせた薙刀です。

藤原忠広は、肥前佐賀藩のお抱え刀工で切味の良さを特に評価されました。徳川幕府の御試御用首斬り役である「山田浅右衛門」(やまだあさえもん)が刊行した刀剣評価書「懐宝剣尺」(かいほうけんじゃく)では、忠広自体が「大業物」(おおわざもの)に選ばれています。

享年80歳という長命で作刀数が多くありますが、本薙刀のような異風の作例は稀。本薙刀は、姿に品位があり、小板目肌地沸(じにえ)が付く肥前刀特有の地鉄(じがね)で、肥前丁子と呼ばれる(におい)の深い互の目丁子(ぐのめちょうじ)の刃文が見事。

作刀を命じた鍋島茂紀の、「常住坐臥」(じょうじゅうざが:いつも戦陣の心を忘れない)という覚悟が体現されたかのような、迫力のある1振です。

名家・著名人の日本刀 名家・著名人の日本刀
名家・著名人と「薙刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広」の関係についてご紹介します。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
特別保存刀剣
時代 時代
江戸時代
(新刀)
刀剣種別 刀剣種別
薙刀
刀工 刀工
近江大掾忠広(二代忠吉)
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
-
(肥前国)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
鍋島茂紀 →
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
51.5
反り 反り
(cm)
1.6

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「薙刀 銘 肥前国住近江大掾藤原忠広」は江戸時代に制作された刀剣・日本刀です。武器としてだけではなく、美術品としても人気の高い刀剣・日本刀。表示された詳細情報を通じて詳しくなったあとは、実際に観てみるのも良いかもしれません。
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