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たんとう めい かわいひさゆきさく
「川井久幸」は徳川幕府の旗本で、江戸小石川に住し、剣術や槍の達人でした。
「細川正義」(ほそかわまさよし)の門人「清水久義」(しみずひさよし)に学んで、1868年(明治元年)9月に83歳で没します。
作品には短刀が多く、匂い出来の中直刃(すぐは)を得意とし、品位ある作品が現存。
本短刀は、一見小振りですが、重ねが非常に厚く、戦国時代の鎧通しの姿に似ています。小板目肌の地鉄(じがね)に、匂口しまり心に、湾れ(のたれ)乱れに焼き、刃中の働きは見られません。
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