• 特別重要刀剣
  • 鎌倉時代

かたな むめい さねなが

刀 無銘 真長 /ホームメイト

刀 無銘 真長

本刀は、筑前国(ちくぜんのくに:現在の福岡県北西部)52万石を領していた福岡藩(ふくおかはん:現在の福岡県福岡市)の10代藩主「黒田斉清」(くろだなりきよ)が佩用した刀です。

斉清は幼名を「松次郎」(まつじろう)、初名を「長順」(ながゆき)と言いましたが、1808年(文化5年)に元服した際、11代将軍「徳川家斉」(とくがわいえなり)の偏諱(へんき:将軍などが自分の名の1字を与えること)を受け「斉」の字を賜り、「斉清」へ改名。

39年の長きに亘り藩主を務め、生来学問を好んだ斉清は、蘭学(らんがく)や本草学(ほんぞうがく)に詳しく、特に本草学において同学問の研究書を多数著していた富山藩(とやまはん:現在の富山県富山市)10代藩主「前田利保」(まえだとしやす)と共に、その博識ぶりを讃えられています。また、ドイツの医師・シーボルトとも親交を持ち、さらに学問を深めました。

本刀は、鋒/切先がやや延びごころの姿で、地鉄(じがね)は小板目杢目(もくめ)が交じってよく詰み、乱映りが立っています。

また、刃文は、(におい)出来で直刃調の丁子乱(ちょうじみだれ)になっており、帽子は、直ぐ(すぐ)に入ってたるみごころに浅く返る「三作帽子」(さんさくぼうし)です。この三作帽子は、真長の同系である「長光」(ながみつ)や「景光」(かげみつ)にも共通する特徴であり、本刀は、真長の代表的な作品であると言えます。

名家・著名人の日本刀 名家・著名人の日本刀
名家・著名人と「刀 無銘 真長」の関係についてご紹介します。

刀剣詳細情報

鑑定区分 鑑定区分
特別重要刀剣
時代 時代
鎌倉時代
(古刀)
刀剣種別 刀剣種別
打刀
刀工 刀工
真長
五箇伝(制作国) 五箇伝
(制作国)
備前伝
(備前国/岡山県)
代表的な所蔵・伝来 代表的な
所蔵・伝来
黒田斉清 →
刀剣ワールド財団
〔 東建コーポレーション 〕
長さ 長さ
(cm)
70.8
反り 反り
(cm)
2.2

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「刀 無銘 真長」は鎌倉時代に制作された刀剣・日本刀です。武器としてだけではなく、美術品としても人気の高い刀剣・日本刀。表示された詳細情報を通じて詳しくなったあとは、実際に観てみるのも良いかもしれません。
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