初代「大阪丹波守吉道」(おおさかたんばのかみよしみち)の次男で、「中丹波」(なかたんば)の弟にあたる良工です。2代目「河内守国助」(かわちのかみくにすけ)、「多々良長幸」(たたらながゆき)と共に、「関西の丁子乱れの3名人」と称されました。
作柄は、大阪物としては珍しく、重ねの厚い、反りの浅い、しっかりした姿に、匂本位の丁子乱れを焼き、大阪沸(にえ)がつき、焼き出しは直刃の大阪焼き出しを形成しています。すべての丹波守系が沸本位であるのに対し、大和守系は匂本位の丁子乱れを立前として、一層華美に観える作柄です。