本刀を制作した「吉原荘二」とは、3代目吉原国家のこと。1945年(昭和20年)生まれの現代刀工です。祖父・初代吉原国家、父・2代国家、兄・吉原義人、甥・吉原義一がいる名工揃いの刀鍛冶一族。
12歳のときに祖父である初代・吉原国家に弟子入りをし、文化庁長官賞3回をはじめとする特賞を11年連続受賞する快挙を成し遂げました。1982年(昭和57年)には37歳の若さで、無鑑査に認定され、3代目吉原国家を名乗っています。
本太刀は、昭和己未歳、1979年(昭和54年)に作刀されました。日本美術刀剣保存協会主催の新作名刀展で奨励賞を獲得した、迫力のある素晴らしい1振です。