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古戦場とは
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古戦場とは 古戦場とは
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歴史を知りたいとき、本やウェブサイトなどで調べるのも良いですが、より実感を得たいなら古戦場を訪ねるのがおすすめです。合戦の跡地を見学すると、当時の様子が緻密に想像できます。勝利の要因や敗北の原因は、現地にこそ隠されているケースが多いのです。古戦場は「生きた歴史の知識」が得られる場所。古戦場に残る史跡や地形の見方や、楽しみ方の基本を具体的な人気スポットとともに掘り下げていきます。

まずは基本!そもそも古戦場って何?

石碑と案内版のみが立つ古戦場がほとんど

古戦場とは、歴史上の合戦が実際に行われた跡地のことです。主に、峠や野原などひとけの少ない場所に、ぽつんと石碑や案内版が立てられています。これは石碑設置の目的が、戦った武将や兵士を偲ぶことにあるためです。戦いの詳細を伝えるために周辺を史跡公園として整備しているスポットは極めて稀で、「関ケ原古戦場」(岐阜県関ケ原町)や「桶狭間古戦場公園」(愛知県名古屋市)などは数少ない整備例になります。

戦いの跡地である以上、現在残っている古戦場の多くは、そもそも合戦数が多かった乱世の時代が大多数です。また、石碑の設置は合戦や戦った武将の知名度に大きく左右されるため、自ずと歴史ファンが多い戦国時代や幕末期の古戦場が充実するかたちとなりました。

なお、石碑の設置時期はほとんど明治時代から平成時代の間。比較的新しい石碑が多いのはそのためです。

スマホの普及で古戦場巡りがしやすくなった

古戦場を訪れることが歴史ファンの間に広がったのは、スマホが普及しはじめた時期と重なります。現地を訪れてから、合戦に至る経緯や当時の情勢などを調べることが可能になったためです。と言うのも、古戦場を楽しむ上で欠かせない要素のひとつは臨場感。つまり、どういう理由で合戦に至ったのかを知ったり、当時の状況を想像したりすることこそ、古戦場巡りの醍醐味なのです。

古戦場というキーワードが広く親しまれるようになったことで、近年では古戦場をテーマにしたスマホゲームなども登場しています。代表例は、2,000万人以上のユーザー数を誇るロールプレイングゲーム「グランブルーファンタジー」、通称「グラブル」です。

このゲームでは不定期に「決戦!星の古戦場」(通称:古戦場)というイベントが行われ、グラブルファンから熱狂的な支持を得ています。人気の理由は、このイベントでしか入手できない固有アイテムが存在すること。戦闘に勝つと「勲章」というアイテムが手に入り、それを集めると金剛晶やヒヒイロカネなどの希少アイテムが入手できるのです。

なお、古戦場イベントの期間は基本1週間。騎空団(きくうだん:プレイヤーが集まるチーム)同士が「団スコア」を競い合い、高スコアを獲得すると「団ランキング」が上がって予選通過の可否が決まります。その後、本戦に出場すれば限定アイテムなどの獲得率がさらにアップするというシステムです。

決戦!星の古戦場自体は、いわゆる石碑などが立つ実際の古戦場とは関係ありません。しかし、古戦場というキーワードが広く流布していることが分かる好例です。

種類も様々!古戦場の選び方

古戦場巡り初心者は、まず城跡の古戦場へ

大阪城

大阪城

古戦場の種類を大きく分けると、城跡と野戦跡に分類できます。城跡は整備が行き届いているスポットが多く、現地での移動が比較的容易です。

例えば江戸時代初期、2度にわたり繰り広げられた「大坂の陣」の古戦場である「大阪城」(大阪府大阪市)には、敷地内に「豊臣秀頼淀殿ら自刃の地」などの石碑が残っています。

現在の天守閣は江戸時代に再建された物ですが、焼け落ちた城の真上に再建されているため、城内に当時の名残が点在。城内をのんびり散歩しながらひと巡りできます。

また、城跡のなかでも、水攻めの舞台となった「備中高松城」(岡山県岡山市)なども人気の古戦場のひとつ。現在、当時城を囲んでいた沼沢地こそありませんが、城内の資料館には高松城の水攻めの様子がひと目で分かるパネル展示があります。

こうしたミュージアム併設のスポットが多いのも、城跡系古戦場の特徴。また鉄道の駅からも近く、アクセスがしやすいです。古戦場ビギナーは、まず城跡を訪れてみてはいかがでしょうか。

上級者は野戦跡の古戦場を訪ねよう

一方、野戦跡を訪れる場合は、やや移動距離の多さを念頭におく必要があります。当時、大人数が激突した場所ですから、現在も町の郊外に位置していたり、峠道にぽつんと石碑が立っていたりする場合が多いのです。しかし、郊外だからこそのメリットもあります。地形の変化が少なく、当時の風景を想像しやすいのです。

姉川古戦場

姉川古戦場

例えば、1570年(元亀元年)に「織田信長」と「徳川家康」が、「浅井長政」(あざいながまさ)と「朝倉義景」(あさくらよしかげ)を破った「姉川の戦い」の場合、現在も姉川のほとりに「姉川古戦場」(滋賀県長浜市)の石碑が立っています。

河川や近隣の山々の景観は当時の名残を留めており、タイムスリップ感覚で見学することが可能。こうした没入感こそ、野戦跡巡りの醍醐味と言えるのです。

訪れるときはどうすれば良い!?古戦場の楽しみ方

古戦場巡りの最大のメリットは、当時の雰囲気に浸れるという疑似体験にあります。そのため、戦った双方の大名や武将が置かれていた当時の状況を、事前にしっかり把握してから訪れるのがおすすめです。大名や武将になりきって現場を訪れた方が、臨場感が増します。

現地を訪れたら、まず石碑に書かれている文字や案内板を一読。大抵の場合、合戦当時の兵の配置図が書かれているため、現在地や各陣の場所がどこなのかを視認します。このときスマホで位置関係を確認したり、知らない武将がいれば検索したりすると、より効果的です。特に双方の本陣が置かれた場所が分かると、戦闘の規模が把握しやすくなります。

次に、石碑を起点に周辺の陣跡や史跡を歩いて回りましょう。実際に歩くことで、土地の高低差や敵味方の距離感が分かります。数千、数万規模の戦いが行われた古戦場であれば、ひと巡りするのに最低2~3時間は必要。また野戦の場合は、鉄道の駅から遠い位置であることが多いので、なるべく早い時間に訪れるのがベターです。

事前の下調べで近隣に古戦場を紹介するミュージアムを見つけた場合は、石碑を訪れる前にミュージアムへ。実は、各地の歴史的な出来事にもっとも精通しているのは地元の郷土史家です。もっとも史料が充実している場所で知識を得て、その上で古戦場へ向かうのが古戦場の王道の楽しみ方になります。なお、ミュージアムによっては無料の歴史ガイドを実施しているところも多数あり、時間があれば参加してみるのも手です。

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名古屋刀剣ワールド/名古屋刀剣博物館(名博メーハク)では、重要文化財などの貴重な日本刀をご覧いただくことができます。
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火を使った戦いの古戦場

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水を使った戦いの古戦場

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世界三大古戦場

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