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門前町 奈良三条通り
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奈良県奈良市にある1,000年以上の歴史を誇る古寺の「興福寺」(こうふくじ)と奈良を代表する鹿が集うことで有名な「春日大社」(かすがたいしゃ)は、奈良県でも屈指の人気観光地。興福寺と春日大社に繋がる奈良三条通りは、おしゃれなカフェをはじめ飲食店が立ち並ぶ「ならまち」をゆるりと散策できるだけでなく、お土産処としても有名です。奈良三条通りと興福寺、春日大社の歴史や見どころについて詳しくご紹介します。

門前町奈良三条通りとは

奈良三条通り

奈良三条通り

奈良県奈良市の中心市街地を東西に貫く、奈良三条通り。

春日神社の鳥居から尼ヶ辻までを結び、飲食店や土産店などの様々な店舗が立ち並ぶ奈良県を代表する商店街です。老舗だけではなく若者向けのお店も数多く存在し、あらゆる年代の観光客が多く訪れます。

奈良三条通りには観光案内所が設置されているので、周辺の観光に関する情報取得も可能。海外の方向けには外国語で書かれたパンフレットもあります。

門前町奈良三条通りの特徴

奈良三条通りの特徴は、各種様々な店舗が立ち並んでいることです。なかでも奈良県観光のお土産はここで揃えられるほど、奈良県ゆかりのある商品を取り扱っているお店が多数存在しています。

また観光客向けだけではなく、全国チェーンの店舗もあるため、地元の人も訪れる場所です。

門前町奈良三条通りの見どころ

奈良三条通りの見どころは、「開化天皇陵」(かいかてんのうりょう)の名で知られる古墳。別名「念仏地山古墳」(ねんぶつじやまこふん)、「春日率川坂上陵」(かすがのいざかわのさかのえのみささぎ)とも言います。

開化天皇陵は、奈良駅周辺に現存する唯一の古墳。平城京が建設される以前から存在していると言われています。

門前町奈良三条通りの歴史

奈良三条通りは、奈良時代の日本の首都「平城京」の都市計画によって誕生した通りです。興福寺春日大社の発展とともに門前町として発展。1890年(明治23年)に大阪鉄道奈良駅が開業すると、旅館や特産品店ができはじめ、大きく発展しました。

1969年(昭和44年)の奈良三条通りには旅館が30軒以上、飲食店や土産店が50軒以上、軒を連ねたと言われています。門前町奈良三条通りの繁栄には、興福寺と春日大社の歴史が大きく関係。これら2つの寺院・神社の特徴や、その歴史を詳しく見ていきましょう。

興福寺とは

興福寺

興福寺

興福寺は奈良市登大路町にある法相宗の大本山。710年(和銅3年)に興福寺の前身である「厩坂寺」(うまやさかでら)が、「藤原不比等」(ふじわらのふひと)によって飛鳥から平城京へ移されたのが興福寺の起源です。その後、藤原一族によって寺院の勢力が拡大しました。

また、境内の「北円堂」(ほくえんどう)と「三重塔」(さんじゅうのとう)、「五重塔」、「東金堂」(とうこんどう)の4棟は国宝建造物に指定されています。

興福寺の歴史

興福寺は710年(和銅3年)に藤原不比等よって厩坂寺が移されてから、藤原氏の氏寺として繁栄。奈良時代初期には四大寺のひとつに選ばれました。

一時期は170坊あまりの堂舎が立ち並んでいましたが、1180年(治承4年)、「平重衡」(たいらのしげひら)による「南都焼討ち」(なんとやきうち)によって焼失。鎌倉時代に復興を遂げますが、1717年(享保2年)の火災で伽藍の西半分が焼失しました。

明治時代に入ると、神社を独立・分離させる廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)の影響で、興福寺のすべての僧侶が春日大社の神官へ転職を迫られ、興福寺は事実上消滅。その後、時代とともに興福寺再興の意識が高まり、「天平の文化空間の再構成」を合言葉に伽藍の整備が進められています。

興福寺の見どころ

興福寺の見どころは、「中金堂」と「興福寺五十二段」、東金堂。

興福寺の中心的な伽藍である中金堂は7度の火災に遭い、約300年の時を経て2018年に再建されました。堂内には釈迦如来像や重要文化財に指定されている薬王・薬上菩薩像(やくおう・やくじょうぼさつぞう)、国宝の四天王像などが安置されています。

猿沢池の東側から興福寺五重塔へ上がる石段が、興福寺五十二段。これは菩薩修行の段階を表していると言われています。

東金堂は、726年(神亀3年)に「聖武天皇」(しょうむてんのう)によって創建されたお堂。伯母である「元正天皇」(げんしょうてんのう)の病気回復を願って建てられたと言われており、本尊の銅造薬師三尊像(どうぞうやくしさんぞんぞう)や国宝の木造文殊菩薩坐像(もんじゅぼさつざぞう)が安置されています。

春日大社とは

春日大社

春日大社

春日大社は、768年(神護景雲2年)に平城京の守護と国民の幸せを願って創建された神社。

全国に約1,000社ある春日神社の総本社でもあります。

平安時代から続く「春日祭」や「旬祭」、「節供祭」などの祭典が有名。1998年(平成10年)には「古都奈良の文化財」のひとつとして、春日山原始林ユネスコ世界遺産として登録されました。

貴族によって奉納された品は約3,000点におよぶと言われており、国宝殿で展示されています。

春日大社の歴史

奈良時代に創建された春日大社は、藤原一族の勢力拡大と共に発展し、数多くの貴族達が参拝や刀剣、調度品などの品々を奉納。

平安時代には、藤原氏の氏寺である興福寺との関係が強くなり、春日大社の境内では興福寺の僧侶らによる読経が行われていました。平安時代が終わり、藤原氏の勢力が衰退していくと、春日大社の勢いも落ち着いていきます。

明治時代になると、廃仏毀釈の影響で興福寺が事実上消滅。春日大社と興福寺の関係も終焉を迎えます。しかし、大正時代に入って興福寺が少しずつ復興してくると、春日大社と興福寺の関係は少しずつ再構築。互恵関係が反映された祭事が行われるようになりました。

春日大社の見どころ

春日大社の見どころは、3,000基の燈籠と藤の花。春日大社の境内や参道には約3,000基の燈籠があり、なかには300年以上の時を経た燈籠もあります。

また、境内で鹿が自由に生活していることも世界的に知られています。これは主祭神の「建御雷神」(たけみかづち)が白鹿に乗ってきたことから「神使」(しんし)とみなされ、古来より大切に保護されてきました。

さらに春日大社は、藤の花が咲く神社としても人気。約20品種、約200本の藤の花が植栽されており、毎年4月末~5月上旬までの期間に藤の花を楽しむことができます。特に「砂ずりの藤」は、名木として有名です。

門前町 奈良三条通り
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門前町 坂本

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門前町 嵯峨鳥居本

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門前町 産寧坂

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門前町 初瀬

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