刃文

細直刃 ほそすぐは/ホームメイト

細直刃

刃に沿って真っ直ぐに走る刃文直刃」(すぐは)のうち、焼幅(やきはば)が特に狭い直刃のこと。また、細直刃のなかでも特に細い場合は「糸直刃」(いとすぐは)と呼ぶ。

細直刃のの特徴は、折れにくい一方で曲がりやすい点。「聖徳太子」が所有していた「七星剣」(しちせいけん)の他、「正倉院」(しょうそういん:奈良県奈良市)が所蔵する刀剣の多くが細直刃となっている。

刀剣鑑定家「本阿弥光徳」(ほんあみこうとく)は、細直刃の作刀を得意とした刀工、及び刀工一派を22工挙げている。

室町時代に活躍した刀工では、若州(現在の福井県西部)の「若州冬広」(じゃくしゅうふゆひろ)、及び「若州宗次」。出雲国(現在の島根県東部)の「雲州道永」(うんしゅうどうえい)。相模国(現在の神奈川県)の「相州国次」。越中国(現在の富山県)の「宇多国次」(うたくにつぐ)。石見国(現在の島根県西部)の「石州貞末」(せきしゅうさだすえ)、及び「石州貞行」(せきしゅうさだゆき)。紀伊国(現在の和歌山県)の「簀戸国次」(すどくにつぐ)。出羽国(現在の山形県)の「日州正次」(にっしゅうまさつぐ)。美濃国(現在の岐阜県南部)の刀工一派「関善定」(せきぜんじょう)。備後国(現在の広島県東部)の刀工一派「備後三原」(びんごみはら)の11工。

鎌倉時代に活躍した刀工では、筑前国(現在の福岡県北西部)の「筑前西蓮」(ちくぜんさいれん)。相模国の「新藤五国光」(しんとうごくにみつ)。備前国(現在の岡山県東部)の「備前長船長光」、「備前長船景光」、「備前長船真長」(びぜんおさふねさねなが)、「備前吉用」(びぜんよしもち)。京都・粟田口の刀工一派「粟田口派」(あわたぐちは)。豊後国(現在の大分県)の「豊後行平」(ぶんごゆきひら)。山城国(現在の京都府)の「来国俊」(らいくにとし)。筑前国の「筑前金剛兵衛」(ちくぜんこんごうひょうえ)。薩摩国(現在の鹿児島県西半部)の刀工一派「薩摩波平」(さつまなみのひら)の11工が挙げられている。

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